足利事件無罪論告、検察が菅家さんに謝罪(読売新聞)

 栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で、無期懲役が確定し、昨年6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第6回公判が12日午前、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で始まった。

 検察側は論告で、「無罪が言い渡されるべきことは明らか」と述べて無罪論告を行うとともに、「17年半の服役を余儀なくし、誠に申し訳なく思う」と菅家さんに謝罪した。弁護側は最終弁論で、判決の中でこれまでの裁判の誤りを認めるよう求めた。

 菅家さんに対する検察側の謝罪は、昨年10月に宇都宮地検の幕田英雄検事正が行っているが、再審公判の法廷では初めて。再審公判は、弁護側の最終弁論で結審し、無罪判決は3月26日に言い渡される。検察側はこれまで、菅家さんの有罪の根拠となった警察庁科学警察研究所(科警研)の旧DNA型鑑定や自白の任意性について「問題なかった」との見解を示しており、この日の論告でも触れることはなかった。

 弁護団は最終弁論で、「再審請求を棄却した(当時の)地裁の姿勢は、裁判所に対する市民の信頼を著しく失墜させた」と述べ、再審開始までの裁判所の対応を厳しく批判。また、1審にさかのぼって、「菅家さんの自白と客観的事実には矛盾があった。裁判所はなぜ自白の信用性の判断を間違ったのか」と疑問を投げかけた。

 さらに、再審公判で録音テープ(92年12月8日)が再生され、取り調べを担当した宇都宮地検の森川大司検事(当時)について「起訴後の自白獲得が目的であり、明らかに違法だ」と指摘。科警研のDNA型鑑定も、「刑事裁判の証拠として使用できる水準に達していなかった。証拠能力を否定すべき危険な科学的証拠だった」と述べた。閉廷前には、菅家さんが意見陳述をする予定。

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